大源太山 北沢本谷 2級下 V+ 中級 標準遡行時間:約6時間 2013年9月29日 参加メンバー:仙人,幻舞 装備:ロープ 8.5mm×50m その他は一般登攀装備 ロープは8mm×30mでもOK |
北沢本谷は4年前に一度遡行したことがあり、今回が2度目となる。ちなみに沢屋のBJはお仕事で不参加。 なお、グレードその他はガイドブック「東京起点 沢登りルート120」による。 大源太山登山口の駐車スペースは普通に止めて7〜8台。登山者の他に渓流釣り師の車も入るので大源太山のハイシーズンである秋は早めの到着を心がけた方が無難。今回は4時半に到着したが、すでに4台の先行車が止まっていた。 明るくなるまで仮眠し、5時半頃に行動開始。しばらく登山道を歩き、入渓は2度目の徒渉地点から。4年前は最初の徒渉地点に橋が架けられていたが,今回この橋は無くなっていた。 |
約30分で入渓地点に到着。 ハーネス,ヘルメットを装備して遡上を開始する。三俣の大滝までは小滝はたくさんあるが、特に通過困難な滝や巻きを要するような滝はないはずだ。 |
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2条4mの滝 |
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4条6m 左側から簡単に登れる。 |
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大岩の突き出た滝 ガイドブックでは「釜の右側壁沿いを泳いで」とあるが、さすがにこの時期に水泳をする気にはなれない。 左側の壁をへつって通過。簡単にへつれるのでBJのように「釜はとにかく泳ぐ!!」という主義なら別だが、普通にへつったほうが楽だと思う。 |
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七つ小屋裏沢の二俣。 右が七つ小屋裏沢。幻舞のプロトレックによると標高は896m 実は今回、七つ小屋裏沢という案もあったが、時間がかかりそうなのでパスした。 |
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ここもガイドブックでは「釜を泳ぐ」ことになっているが | とにかく濡れたくないので必死にへつる。 |
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4mの滝。 なぜかこの沢は岩の突き出た滝が多い。 ここまで必死に濡れないように頑張ってきたが・・・・・ |
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結局この滝で太ももまでビショビショになってしまった。 |
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上の写真の滝を過ぎるとしばらくゴーロが続く |
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ゴーロが終わり、沢は右側に曲がっていて見えなくなる。 | 右側に7mの滝。ぱっと見はロープを出した方がよさそうに見 えるがいざ登ってみると簡単に登れる。 初級者混じりのパーティでなければロープの必要はない。 |
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12mの斜め滝。左から簡単に登れる。この滝を過ぎると三俣までもう少し。 |
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三俣。右の滝が七つ小屋沢。この滝は右側から登れそうに見えるが、この先の情報がほとんど無い。 | 北沢の大滝。2段になっており、下が8mで上が15m。 今回50mのロープを用意したのはこの滝の流心を登ろうと考えたからだが、とてもシャワークライムで濡れる元気はなく、素直に右側のリッジから樹林帯に入り、樹林帯を左にトラバースして沢に戻ることにする。 |
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1段目は簡単に登れる。写真は2段目のリッジ。このリッジはRCCグレードで体感V級。 このリッジを登り切ると樹林帯に入る。樹林帯には踏み跡があるが途中で不明瞭になり、そのまま進むと右に行きすぎるように思えたので適当な所で左にトラバースした。 トラバースは藪こぎにはなるが、熊笹と灌木が手がかりとなるので歩きにくくうっとうしいだけで難しくはない。 問題はトラバースが終わって沢に降りる部分。高さは2mくらいだが、飛び降りることもできず、かなり苦戦した。 |
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チムニー滝 3段15m。 ガイドブックによると両手両足を突っ張って登るらしいが、右側から簡単に登れる。この辺は楽しみ方次第だと思う。我々は右側から登った。 上部はスラブ状になっていて、右側を登ると3段全てを巻いてしまうらしく、この滝が3段になっていることは確認できなかった。 |
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ガイドブックある「小沢」の出合いだと思われる。 標高は1220m。見た目左俣のほうが登りやすそうだが本谷は右俣。 |
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ガイドブックにある最後の二俣。 前回(4年前)はここを左に進んだ。今回は正確に本谷を詰めることにしたので右俣へ。 チムニー滝からこの出合いまで、細かいホールドを拾うような登攀を強いられる滝が連続した。 アクアステルスソールの強みで乾いた岩だとフリクションがバッチリ効くため、緊張しながらもクライミングを楽しむ余裕があったが、フェルトシューズだと結構怖いクライミングになったと思う。 |
ピークが大源太山山頂。左側に見える白いスラブが前回登ったスラブ。今回は右側の涸れ沢状を登った。 |
前回はアプローチシューズに履き替えて登ったが、アクアステルスソールだとアプローチシューズよりもフリクションが効くため快適に登れる。 | スラブが終わったところで右の熊笹帯をトラバース。 |
10:30 熊笹の藪漕ぎ5分で登山道に合流。入渓から4時間半。 |
ここから山頂までたぶん15分くらいだったと思う。今回は山頂で無名山塾の岩崎さんと待ち合わせしている。 実は、駐車場から5時半に出発したのも岩崎さん達を待っていたため。岩崎さん達は登山道から七つ小屋山経由で大源太山へ,我々は北沢から山頂へ向かい、山頂で待ち合わせしましょうということになっていた。 七つ小屋山方面からの登山者が岩崎さん達のことを覚えていて、その人の情報によると岩崎さん達はまだ時間がかかりそうだ。天気もいいので岩崎さん達を待つ間に濡れた装備をその辺に広げて乾かす。わずかなことだが背中は軽いに越したことはない。 |
小一時間ほどノンビリしていると岩崎さん達が到着。この日は天気が良く、絶好の登山日和で山頂には数名の登山者がいたが、岩崎さんに握手を求めたり、写真を撮ったりで大騒ぎ。 さすがに「中高年登山者の神様」だ。 仙人はもう岩崎さんとはン十年のつきあいだが、幻舞が岩崎さんと山に登るのは4回目で、他の登山者が大勢いるという状況も今回が初めて。噂に違わぬ人気ぶりに感心したり驚いたり。 |
山頂で十分すぎるほど休んだはずだが、やはり下山にかかると足が辛い。沢登りは楽しいが、足が冷えるせいかとにかく下山が苦しい 12時半に下山をはじめて駐車場に着いたのが15時半。いつものことながら辛く長い3時間だった。 |